B.A.E.育英会代表からの

メッセージ

一般社団法人B.A.E.育英会

「子どものための絵本ラウンジ」への思い

私が幼少期を過ごした東京都心は、少ないとはいえ今とは比較にならないほど遊ぶ場所がありました。緑あふれる公園や広場で思いっきり走りまわっていた記憶があります。

子供時代の溢れんばかりのパワーは雨の日も関係ありません。雨の日は近くの図書館で両手でも重たくて持てない昆虫図鑑や絵本を引っ張りだして、時間を過ごしました。小学校低学年の時に手に取った絵本「黄色いバケツ」は30年以上経った今でも鮮明に覚えています。

「三つ子の魂百まで」とありますが、今でもこの時代の経験が私の中に根付いています。大人になった今も何か新しいことを始める時は、幼い頃に昆虫図鑑や絵本を開いた時の感覚がよみがえり、夢中になって追いかけている自分を発見します。

同じような経験ができる場所を今の子どもたちに提供したいという思いで、この度「子どものための絵本ラウンジ」設立の為、当法人を立ち上げました。

インターネットが社会全体に張り巡らされ、デジタル化により皆が多くの情報にアクセスできるようになった現代においても、幼少期の成長に欠かせないものが絵本だと考えています。

絵本を手に取り、開くと、目の前に一瞬にして絵本の物語の世界が広がります。そして子どもたちは絵本の世界の主役になり、冒険に出発します。また、お友達と一緒に読んだり見たり、お母さん・お父さんに読んでもらったり、絵本にはたくさんの楽しみ方があります。

子どもたち一人ひとりには無限の可能性が秘められていると私は信じてやみません。子どもたちは想像を超えるプロセスで新しい情報を吸収します。一見奇抜なアイディア、一度見ただけでインプットされる記憶力、子どもたちの世界を捉える力には常に驚かされます。

私たちの「子どものための絵本ラウンジ」にて絵本の世界に触れて、子どもたちには無限の可能性を開花させて広い世界に飛び出してもらいたいです。そして子どもたちを含めた家族・地域社会のコミュニティの場となり、皆が安心して過ごせる場所となることを願っています。

B.A.E.育英会代表理事